臨床の学び舎おんせいげんご BLOG

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書籍紹介:音響聴覚心理学

『音響聴覚心理学』大串健吾著 誠信出版 4500円

音響聴覚心理学

 

 長い間、日本語の聴覚心理学といえば、誠信出版の『聴覚心理学概論』(B.C.J Moore著、大串健吾監訳)であったかと思います。その監訳を担当された大串先生の書籍です。

 300頁を超える内容で、引用文献は500本以上を上げておられます。内容はやや理系的ですが、聴覚に興味を持ってしまった方は避けては通れない一冊だと思います。ぜひ、楽しんで頂ければと思います。

 

Amazonの書籍紹介より

「国内外の音響心理学・聴覚心理学の膨大な研究成果を、日本の研究第一人者である著者が10年の歳月をかけて体系化した。12の章はそれぞれ代表的な研究トピックから成り、初期の研究から最新のものまでを有機的かつ簡潔にまとめている。当該領域の学生や研究者にとって、本書は、自分の関心分野の見取り図を得る、最も効率的かつ効果的な方法となる。研究の発展が一覧でき、認知心理学知覚心理学のテキストにも適した書である。」

 

著者は他にも『聴覚と感情の心理学』( John A. Sloboda、Patrik N. Juslin著)『音楽の心理学』(Diana Deutsch著)などを訳されています。

 

また誠信出版は大串氏関連以外にも音楽に関する心理学の書籍が多いようです。興味のある方は手を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

 

例:『音楽的コミュニケーション 心理・教育・文化・脳と臨床からのアプローチ』

音楽的コミュニケーション

 

Amazonの書籍紹介より

「人は「なぜ」「どのように」音や音楽を用いてコミュニケーションをするのだろうか。この問いに答えるため、単なる演奏者から聴取者への伝達ではなく、相互作用的で場の状況に依存した交流・交信であるものとして音楽を捉え直す。そのうえで、教育現場、ライブステージ、商業施設、医療などでの音楽の伝わり方を、それぞれの専門分野を持つ著者たちが実際に分析している。生活のさまざまな場面で人々の心理と行動がどのように音楽の影響を受けるのかを、幅広い読者に向けて教えてくれる一冊。」

 

なかなか読み進める自信がないという方は、ひとまとまりごとに「臨床の学び舎 おんせいげんご」でPresentationして頂いても結構ですよ(^^) 

ぜひ、学びを共有して楽しみましょう。

 

(古田)